「派遣切り」なんて言葉が聞かれるようになってから、派遣社員というと世間的にはあまりメリットが多いイメージがないかもしれません。
確かに、会社の業績が悪くて人事調整が必要な場合には正社員ではなくて派遣社員が対象になってしまうのは事実です。
じゃあ、主婦でも派遣で働けるのかな?
何より、主婦が派遣として働くメリットはたくさんあるんですよ!!
では、さっそくいってみましょう!!
この記事はこんな人におすすめです!
🔶子育て主婦にも派遣のメリットがあるかどうか知りたい人
🔶主婦におすすめの派遣会社を知りたい人
派遣のメリットとは?
まずは職探しでのメリットをご紹介します!
メリット【職探し編】
🔶効率的に仕事を探せる
家にいながら『お仕事紹介・探し・相談』全部できる!
・簡単WEB登録(通称マイページ)で求人検索・保存可能
・自分の都合良い時間帯に求人探し
・求人の問い合わせをメールや電話で対応してもらえる
・専門の相談員から新しい求人を紹介してもらうことができる
・キャリアカウンセラー等に働き方についての相談ができる
忙しい主婦・子育て中のママにはありがたいですよね。
私も実際に登録し、さっそく子育て主婦が働く上での悩み相談(無料)もしました。
🔶事務系は対象年齢が幅広い
私自身、派遣スタッフになる前までは20代の方が中心だと思っていました。しかし、大手派遣会社では仕事の幅が広く対象年齢が幅広いんです。
私は大手企業のグループ会社の派遣スタッフとして働いていますが、同じ会社の派遣スタッフは30代半ばから40代の女性がほとんどです。独身4割、子育てママ6割という感じです。
はじめに主婦向けの大手派遣会社へ登録すれば主婦でも自分の条件に合う仕事が見つかりやすいんです。
🔶時給が高い
事務職で比較すると、会社に直接雇用されるパートなら900円がいいところ。
派遣スタッフなら時給1100〜1500円ぐらいが相場です。(地域、経験、スキルにもよります)
フルタイムで働いた場合は、月収20万円を超える場合も多いです。事務系の派遣は、学歴が高卒以上であれば同額スタートです。
🔶希望の「働き始める時期」に合わせて仕事を探せる/派遣会社が仕事を探してくれる
仕事を探しているとしても、すぐに働きたい、数ヶ月/半年後から働きたい、というタイミングって個人ごとに違いますよね。派遣会社なら「今すぐ働く」じゃなくてもオッケーなんです。
例えば、子供が幼稚園に入園して半年後から働きたいなと考えて少しずつ求職活動を始めたい場合。
お仕事開始の時期に合わせて「派遣会社がお仕事を探してくれます」。
早めに登録しておけば、無料スキルアップ講座もネットで受講できるのでモチベーションも高まりますよ!
🔶紹介予定派遣なら正社員の道が開ける
紹介予定派遣という働き方があります。求人の時点で『紹介予定派遣』と明記されています。
この制度は始めの3〜6ヶ月間を派遣社員として働き、その後派遣先の会社と派遣スタッフの同意のもとで正社員や契約社員などの直接雇用での契約形態に切り替わる、というものです。
実際に友人のママさんも、この紹介予定派遣で半年後に正社員となり時短勤務しています。
会社自体はIT系で全く未経験の業界でしたが、そのママさんは総務の事務職なのでITに精通していることは求められなかったようです。それよりも、これまで派遣で事務職に携わってきたことが評価されたようです。
メリット【勤務編】
続いて、勤務時(働き出してから)のメリットをご紹介します!
🔶業務内容の相違/不満等があれば派遣担当者に相談し改善要求できる
当初聞いてたお仕事内容とは異なっていたり、残業が多かったり、など勤務する中で色々と疑問や不満が出てくることはどの契約形態でもありますよね。
🔶評価が公平である
直接雇用のパート勤務なら仕事の評価をするのは、主に直属の上司になります。
派遣スタッフの場合は、勤務先の上司・人事・派遣会社の複数の評価がベースになり、公正な評価になりやすいというのがメリットです。
🔶ミスマッチのダメージが少ない
就業条件と実際が異なる場合、まずは派遣会社へ相談・報告する必要があります。
もし、パートなどの直接雇用であればミスマッチの時点でなかなか会社内で相談すること自体が難しいですよね。改善が難しかったり、こちらも対応しかねる場合は次の職場を自分で探さなければなりません。
🔶人間関係で悩み過ぎないで済む
どの会社でどの雇用形態で働いたとしても、人間関係で悩むことはありますよね。
本当に苦しくて逃げ出したい、けど逃げ出せない…?
派遣スタッフなら、良い意味で逃げ出せます。
派遣スタッフなら、人間関係で精神的に消耗してしまったり悩みすぎないで済むかもしれません。
次の職場探しを良好に進めるためにも、できれば3ヶ月更新のタイミングまで待って『この派遣先での仕事を更新しない』という選択をするのがベストです。
🔶産休、育休もしっかり取得できる
この事実を知り合いや友人に話すと驚かれます。派遣でも産休と育休がとれるんだね!と。
大手の派遣会社ではコンプライアンスがしっかりしているので『妊娠を理由に派遣の更新ができなくなったり、派遣だから産休や育休がとれない』という事態が法律違反となることを認知しています。
なので、本人の意志があれば産休も育休も当然のように取得できます。
私はつわりがひどかったので妊娠初期に1カ月半近くお休みをいただきましたが、派遣の更新をすることができました。私の派遣先ではたまたま同時期に3人の妊婦さんがいましたが、みなさんしっかり産休・育休を取得されていましたよ。
育休は国の制度なので、手当金は国から支給されます。また、産休の手当金は健康保険組合から支給されます。
しかも、この手当金は勤務時の給与額面の50〜67%のお金をもらえる制度です。
派遣だから育休をとってはいけないのかな…なんて思う必要はないです。
派遣のデメリットとは?
次に、デメリット『職探し編』『勤務時編』をご紹介します。
デメリット【職探し編】
🔶派遣登録のために派遣会社に来社して面談する必要がある
派遣でお仕事を探すための初めのステップは、『派遣登録』です。派遣で働いたことがない人にとっては、派遣登録って何をやるの?試験?面接?など疑問が多いですよね。派遣登録は、派遣会社に来社して行う場合が多いです。
主な内容は、
・就業条件や希望の職種等をヒアリング
・現在のパソコン等のスキルを確認
・適性試験(知能テストみないなもの)
ただ、私のように小さな子供がいる主婦の場合、派遣登録のために派遣会社に行くことが難しいですよね。後ほどご紹介する主婦向けの大手派遣会社では自宅にいながら電話やオンラインで派遣登録ができますので、ぜひ活用してみてください。
🔶仕事が見つからない
希望する条件や勤務地によってはお仕事がなかなか見つからないことがあります。その場合には、専門のコーディネーターさんやキャリアカウンセラーへ相談をしてみて就業条件を見直したり、将来を見据えたお仕事探しをすることをおすすめします。
また、応募数が多い人気の求人だと派遣会社内の選考の倍率が高くなることも。
少しでも選考に通りやすくするためにコーディネーターさんに電話で仕事内容について質問したり、できる限りのことをやりましょう。
詳細はこちらでご紹介しています↓
デメリット【勤務編】
🔶交通費が出ない
派遣の場合、交通費が出ない求人が多いです。私の場合も交通費が出ていませんが、職場が近かったのでそこまで負担にはなっていません。正確には、交通費の有無については派遣会社や勤務先の会社によっても変わります。
特に、工場系やIT系の派遣の場合は交通費が出ることがあります。事務系の派遣の場合は、交通費が出ない場合が多いです。
🔶仕事が更新できない場合もある
確かに派遣先(勤務先)の経営状況が悪くて人事調整が必要な場合に、初めに派遣社員が『更新できない』という状況になることがあります。特にメーカー等の工場系の派遣であれば、経営状況が直接更新に影響しやすい職種です。
ただ、私が働いているような主婦が多く働く大手派遣会社で派遣先が大手企業の事務系であれば前触れもなく更新ができなくなることは可能性として低いです。
理由は、大手企業の独自のシステムを操作している作業部隊は派遣が多いから。
仕事の更新の有無は派遣会社の規模や職種によって変わってくるため、まずは自分に適切な大手派遣会社への登録が大事といえます。
🔶時給が上がらない・ボーナスが出ない
正社員や契約社員なら毎年定期昇給がある会社もありますが、派遣の場合は時給が上がりにくいです。また、ボーナスはありません。
あと、ボーナスが出ないのはやっぱり悲しいですね。
6月や12月に社員さんがボーナスの話題で盛り上がっている時に「自分も同じような仕事をしているのに・・・ボーナスはなしか・・・」と思ってしまうことが正直ありました。
でも、毎日残業なしで、子供や家の用事も早めに言えば優先してもらえるし、何より自分の気持ち的に『子育てやプライベートも大事!』という気持ちを正社員の時よりもしっかり持っていられるのは派遣ならではです。
🔶3年以上同じ部署で働くことができない
派遣法により同じ部署でのお仕事は最長3年までとされています。2018年から施行された新しい法律です。
通称『3年ルール』と言われ、非正規社員である派遣社員が、
・派遣会社で無期雇用となり安定した雇用へ
という『安定した雇用』につながることを目的とした法律ですが、実態は大手派遣会社であってもこの『安定した雇用』を獲得した派遣社員はほんのわずかと言われています。
ただ、5年以上連続して派遣として働いた場合には派遣会社での無期雇用の選択肢も与えられます。こちらは通称『5年ルール』と呼ばれるものです。
『5年ルール』は派遣社員が自分で『派遣会社の無期雇用になるか』を選べる法律です。(※派遣だけでなく非正規社員全員が対象の法律)
仕事が決まるかどうか不安な場合は、大手派遣会社に複数登録して求人を見比べたほうが良いでしょう。
また、正社員として働きたい場合には、正社員雇用を前提とした『紹介予定派遣』という働き方もあります。大手派遣会社では『紹介予定派遣』の求人も多くありますので検討してみてください。
以上です。
派遣という働き方のメリットを最大限に生かすためにもあなたにとって適切な派遣会社に登録することが大事です。
こちら↓の『主婦に優しい大手派遣会社』ランキングは子育て主婦目線で、私が実際に大手派遣会社から受けた対応・サービスの詳細などをご紹介しています。
しかも、大手の派遣会社では常時有効な求人数が多いため他の雇用形態に比べて次が見つかりやすいのも事実です。