2019年10月消費税の10%増税に伴い、特に4月以降駆け込み値上げが続いていくようですね。
3月から6月にかけて、大手食品メーカーを中心に冷凍食品、カップ麺、飲み物、お菓子、アイスクリーム、牛乳など幅広い食品の値上げが実施予定です。
平均して5〜10%前後の値上がりです。
私が愛用しているSEIYUでも、2月から大好きなアイスクリームが軒並み1割以上値上がりしていたので、もしや・・・駆け込み値上がり?と疑問に思っていたところでした。
他社より低価格で頑張って維持してくれていたのに・・・パルムのアイスクリーム。
1ヶ月で5万円の食費で5%値上がりしたら2500円も出費が増えることに・・・。家族でランチ1回は行ける金額ですよ。さらに、1年では3万円にもなります。
しかも、10月になったらさらに2%の値上がりです。
そこで今回は、
・3月以降の駆け込み値上がりの「本当の理由」
・10月の増税前に買ったほうが良いもの
・10月の増税後に買ったほうが良いもの
を中心にご紹介します。
大事なことは、政府が打ち出している方針などを紐解いたり、増税後の施策をしっかり確認し、今買うべきものと買わなくて良いものを選別すること。
急いで購入して損をしないように、こちらの記事を参考にしてください。
では、さっそくいってみましょう!
目次
3月以降の食品値上がりは駆け込み値上げなの?
ここで一つ疑問が。
なんで今値上がりなの?まだ増税の半年も前なのに・・・?
と思ったら、3月以降の値上げの理由は人手不足に伴う物流費の増加や原材料費の高騰が理由となっているようです。これは建前か?!本当なのか・・・
物流費の増加は、昨年ヤマト運輸の人手不足などで話題にもなりましたよね。対応策として、物流費の高騰が商品に転化されるには少し時期が遅いというか、ズレているような気がします。
また、原材料費の高騰も今に始まったことではないからです。
考えられる要因の一つは、円安の影響です。今日現在でも1ドル129円。かなりの円安です。
円安になると、輸入する原材料や商品の値段が上がるだけでなく、間接的に海外の工場で働く労働者の給料も上がりますし、燃料などの価格も上がります。
あと、他には・・・・
次の章で本当の理由に迫ります!
3月以降の駆け込み値上がりの「本当の理由」はこれ!
2014年4月に消費税8%に増税された際のことを覚えていますか?
調べてみると、2014年4月に消費税8%に増税された際には「消費税還元セール(の広告)」が禁止されていたんです。
しかも、罰則付きで全面禁止!厳しかったんですね。罰則つきとは。
政府が禁止した理由は「価格転嫁を促すため」というもの。
理由は、前回2014年4月に8%へ増税した際に消費の急激な冷え込みがあったこと一因になっているようです。
政府としては国民のために「消費税還元セール(の広告)」を大々的にやりたいわけです。消費の落ち込みを防ぐために。
でも、もし増税前に小売店が価格を下げて「増税前のセールです!今がお得!」なんてことをやってしまうと増税後の冷え込みは一層ましてしまう・・・
そこで、政府としては増税前に「駆け込み値上げ」を指導して、増税後は「2%還元セール」を実施して消費の冷え込みを少しでも緩和させたい狙いがあるようです。
結局、いつ買うのがお得なの?
2019年10月増税前では駆け込み値上げが相次ぐため、「消費税があがる前に少しでも安いうちに購入しよう」と考えてしまう方も多いと思いますが、実際は増税後に購入したほうがお得に買えるものも多いと予想しています。
理由は、政府による消費落ち込み打開策としての「ポイント還元」や小売店の「2%還元セール」などで増税前よりもお得に購入できる可能性があるからです。
特に小売店の場合は、増税前に少しずつ駆け込み値上げをしていますから、10月の増税後には2%以上の還元セールを実施するお店がたくさん出てくるのではないでしょうか。
ただ、実際は商品の性質・内容によって「今買ったほうが良いもの」もあります。
次の章でご紹介しますね。
増税前に買ったほうが良いもの
増税分の価格が上乗せされるもの
増税した分が上乗せされる可能性が高いものです。
- 交通機関のチケット
- 遊園地などのチケット
- 書籍
- デパートなどで定価販売される化粧品
- ブランド品
- 美容整形
- インプラント
- 学習塾
- 常備薬
- コンタクトレンズ
- たばこ
価格が下がりにくいもの
- 白物家電(冷蔵庫・エアコン、電子レンジ)
- 浄水器カートリッジ
- プリンターのインク
- ジュエリー
- ランドセル
- 学習机
- 五月人形
- 電動アシスト自転車
冷蔵庫やエアコンなどの商品は、同じスペックの商品価格は動きがないため増税前が良いでしょう。
増税前に買わなくて良いもの
- 日用品類、衣類、食品
- パソコン・テレビ
増税前に買うかどうか検討が必要な良いもの
住宅
2014年4月の8%増税時に、「すまい給付金」という住宅購入で給付金が支給される制度が始まりました。
この「すまい給付金」については、消費税が10%に増税されるに伴い最大30万円が50万円に引き上げられます。
新築住宅は、引き渡しのタイミングに注意が必要です。
9月30日までに引き渡しが完了すれば消費税8%、10月1日以降に引き渡しとなれば10%になってしまいます。
ただ、注文住宅は条件が異なります。
工事の請負契約が2019年3月31日までに完了していれば、引き渡し時期にかかわらず8%が適用されます。
中古住宅は売主が個人の場合は非課税です。売主が不動産業者の場合は課税され、仲介手数料も課税対象になるので増税前が良いでしょう。
ちなみに、住宅購入・新築のために親・祖父母から贈与(資金)を受ける場合の贈与税の非課税枠についても、最大1200万円から3000万円に金額が引き上げられます。
自動車
自動車・新車の場合
増税に合わせて取得税が廃止されて、新税の「環境性能割」が導入されるため必ずしも増税前がお得とは限りません。気になる車があれば、販売店で増税前後の比較をしてもらうと良いでしょう。
ただ、50万円以下の中古車は増税前に買ったほうがお得です。
自動車取得税が非課税で、車両本体価格と登録諸費用には消費税2%分がかかるからです。さらに50万円以下の中古車は、環境性能割の課税対象になる可能性もあるからです。
以上です。
特に高額な買い物については、優遇制度や税金の制度が絡む場合も多いのでしっかり確認して増税前後の購入を検討しましょう!